こんにちは。
グラフィックデザイナーのトヨトミです。
普段仕事をしていると、よくクライアントの方から
「イラスト描けるよね?」
「デザイナーって誰でも描けるんでしょ?」
と言われます。
広告代理店でデザインに少なからず携わっている人ですら、デザイナーが誰でもイラストを描けると認識している人がいますので、一般の全く関係のない職業の人からしたら、デザイナーとイラストレーターって一体なにが違うの?
と思うかもしれません。
今日はそんなデザイナーとイラストレーターの違いについて、現役デザイナーであるトヨトミが教えます。
デザイナーとイラストレーターの違い
デザイナーはデザインをする人
デザイナーは文字の通りデザインをする人のことです。
雑誌や新聞、ポスター、商品のパッケージ、広告などをデザインします。
例えば来月オープンのパン屋さんがあったとしましょう。
そこのパン屋さんのオープンチラシの依頼がありました。
- デザイナーは、そのパン屋さんが
- いつオープンするのか
- どこでオープンするのか
- どんなお客さんが来そうか
- パンの種類はどれくらいあってパン以外のものも売るのか
- イートインスペースはあるのか
などの情報をまとめチラシを仕上げていきます。
言葉だけでまとめてもいいのですが、
せっかくなので分かりやすいように写真も入れます。
外観の写真であったり、パンの写真であったり
イートインスペースの写真であったり…
こうして必要な情報を分かりやすく、フォントや色、写真や図を入れて分かりやすくデザインするのがデザイナーの仕事です。
しかし、パンの写真が思ったより綺麗なものでなかったため、代わりにイラストを入れることにしました。
ここでイラストレーターの登場です。
イラストレーターはイラストを描く人
イラストレーターは雑誌や新聞、書籍、ポスター、商品のパッケージ、広告、webで使用するイラスト描きます。
基本的に雑誌を作る編集者や、チラシやポスターをデザインするデザイナー、またはアートディレクターなどから依頼を受けイラストを制作します。
先ほどのパン屋さんのチラシでいうと、デザイナー からの依頼ですね。
- どのようなイラストがいるか
- どのようなタッチのイラストがよいか
- 納期はいつか
- データの納品形式
を確認し進めていきます。
仕上がり確認してもらい修正があれば修正し、修正がなければデータを納品します。
デザイナー とイラストレーターは境界線があいまいに
デザイナーとイラストレーターの違い、なんとなくでも分かりましたか?
もちろん中にはデザイナー であってもイラストを描ける人もいますし、イラストレーターであってもデザインができる人もいます。
雑誌や新聞なども昔に比べ売れなくなっている時代です。
売れなくなっているということは広告もとりずらくなってしまうため、必然的に媒体そのものがなくなったり制作費が削られていきます。
そうなるとイラストレーターを使ってしっかりとしたイラストをあげてもらうのではなく、少しでも安く済ませようとデザイナーがイラストレーターも兼任することもあります。
そういう流れもあってデザインとイラストレーターの境界線が、あいまいになっているのかなとも思います。
私もイラストは時々描いたりしますが、そこまでしっかりしたものは描けないので、ちょっとした絵なら描けるデザイナーというところでしょうか。
雑誌の表紙やサイズが大きいものは、イラストレーターにお願いすいることが多いです。
あとは単純にデザインの仕事で手いっぱいになってしまうので、
イラストはイラストレーターにお願いするのがベストかなと思います。
希望するタッチが自分にしか描けない、想像するイラストをうまく伝えるのが難しいときは、自分でちゃちゃっと描いちゃってももちろんいいですけどね!
デザイナー とイラストレーターの違い まとめ
デザイナー であってもイラストが描ける人もいれば、描けない人もいます。
イラストレーターであってもデザインができる人やできない人もいます。
みなさんこの機会に覚えておきましょうね!
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