みなさん、こんにちは。
グラフィックデザイナーのトヨトミです。
突然ですが、みなさんは旅行によく行きますか?
私は暇があれば西へ東へ飛び立ちます。
「デザイナーには旅をさせろ」
私が勝手に格言としている言葉です。
やはりデザイナー たるもの外に出て、
色々なものを見てデザインに吸収するべきだと思っています。
そこで今回は、私が実際に旅に出てデザインに吸収したものを紹介したいと思います。
目次
安藤忠雄のChurch on the water(水の教会)との出会い
今から約2年前。
安藤忠雄さんが設計した水の教会との出会いは偶然でした。
北海道へ旅行に行った際、占冠村にある「星野リゾート トマム」に宿泊しました。
トマムに宿泊した理由は、雲海が見たかったから。
予約した際はそんな目的でした。
しかし、その時たまたま一般公開していた「水の教会」を見る機会があったので見てみたら衝撃を受けました。
普段、一般的にすごいと言われる建築物を見ても
「なるほど。たしかに作りはきれいかも…」くらいにしか思わない私が
ただ教会を見ただけで、その場から動けなくなるくらいの衝撃を受けたのです。
水の教会からデザインのヒントを得る
水の教会を見て衝撃を受け、売店ですぐ水の教会に関する書籍を買いました。
旅行から帰った後も、しばらく水の教会のことが頭から離れなかった私は、どうにかあの衝撃を自分がデザインするものにプラスにできないかを考えました。
①むやみやたらにごちゃごちゃさせない
まず、水の教会を見て思ったことがとてもシンプルだった、ということ。
中に入った時のそのシンプルさには、とてもびっくりしました。
ステンドグラスもなければ、祭壇もなし。
十字架はというと目の前の広い窓に十字に仕切りがあるのみ。
まさか、これが十字!?
と思いましたが、窓が開くとそこに本物の十字架がありました。
目の前に広がる水の中央にただ静かにありました。
シンプルだからこそ引き立つ十字架。
ごちゃごちゃしたデザインも時には必要だと思いますが、
この時ばかりは周りはシンプルにしつつ目立たせたいものに目をいかせる。
ここにデザインの本質があるような気がしました。
②全てに理由のあるデザインを
水の教会は「自然との共生」をテーマに作られたものだそう。
十字架は水の中にあり、そこからは水のせせらぎが。
周りにある木々からは、小鳥のさえずりが。
広々と広がる空からは、太陽の木漏れ日が。
一歩足を踏み入れれば、まるで自然の中に迷い込んだかのような錯覚を感じます。
一つひとつの設計が自然を感じるように作られています。
ただ見た目がきれいだから、とか。
おさまりがよかったから、とか。
直感的に感じることも重要なことだとは思いますが、
意味のあるデザインはやはり説得力が違います。
色を変更するのも、オブジェクトを5mm右にずらすことも
全てに意味がでるように心がけること。
そんなヒントを得ることができました。
③みる人にプラスの感情を与える
最後はデザインする上でとても重要なことだと、個人的に思っています。
私は水の教会を見て感動を得ました。
いいデザインが世の中で常に求められているということには、
プラスの感情が求められているということ。
そりゃ誰だって見て嫌な気持ちになるものなんて見たくないですよね。
見てわくわくするような、ドキドキするような、嬉しくなるようなそんなデザインができるといい
水の教会を見てそう感じました。
安藤忠雄の水の教会からデザインのヒントを得る まとめ
いかがでしたか。
今回は、私が水の教会を見て、そこから得たデザインのヒントを紹介しました。
みなさんも笑顔になったり、感動したものを見たときは
その余韻に浸るだけなくデザインに活かせるヒントはないか、
探してみることをおすすめします。
ぜひ、旅行に行ったり外に出かけてデザインに吸収できるといいですね。
それでは、今日はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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