こんにちは。
グラフィックデザイナーのトヨトミです。
毎日のお買い物で参考にするスーパーのチラシ。
目を引くタイトル、売りたい商品が自由にデザインすることができたら、お店もデザイナーも嬉しいですよね。
目次
スーパーのチラシデザインをする時のコツ5つ
ここでは、スーパーのチラシを今まで100枚以上作ってきた経験者トヨトミが、チラシデザインの基本的なコツをご紹介します。
※今回ご紹介するコツは、マス目に割られたチラシデザインのコツになります。
①掲載したい商品を書き出してみる
スーパーのチラシを制作するにあたって、まず最初にしたいことは掲載商品の数を知ることです。
それによって商品を掲載するマスをいくつに割るかが決まってきます。
偶数だったら割り切れやすいので分かりやすいですね。
掲載したい商品が30点だったら縦6列×横5列(もしくは縦5列×横6列)。
奇数だった場合は一番上の段が目立つようにしましょう。
掲載したい商品が29点だったら縦6列×横5列で、一番上の段が横4列というように。
また、一番売り出したい商品は左上に配置。
人の目線はアルファベットの「Z」のように
左上→右上→左下→右下
と移動します。
なので「Z」の順で売り出したい商品を並べるのがいいでしょう。
②マスの縦横比(アスペクト比)は3:2
掲載する商品数が決まって、マスをどう割ろうか決定したら気をつけたいのは縦横比(アスペクト比)です。
縦長でも横長でも見た目が少し気持ち悪くなってしまいます。
人がパッと見てバランスがよい比率は、チラシでは個人的には3:2だと思っています。
一つのマスには値段、写真、商品名を入れなくてはいけないので、4:3だとすこし窮屈です。
なのでマスは少し縦長の方がバランスがよいと思います。
③全体にメリハリを
見やすいチラシは全体にメリハリがあります。
「掲載したい商品を書き出す」にも通ずるところですが、できればマスは均等に割るのではなく、一番上の段のマスが大きくなるようにするのがいいでしょう。
また、可能であればマスの大きさは大・中・小と3種類作ると、よりメリハリがつくと思います。
その際の値段の大きさも大・中・小とできるといいですね。
ちなみに、一番最初に紹介したところで出した30点という数はB4チラシ(またはD4チラシ)にきれいにおさまる数だと思います。
中にはオープンチラシでB1サイズのものもありますが、そこでも大・中・小に気をつけてデザインすると見やすいチラシになりますよ。
④写真はマスいっぱいに配置
写真は目で見てすぐ飛び込んでくる情報なので、マスいっぱいに配置する方がいいと思います。
ただし、ただマスいっぱいに配置すればいいというわけではありません。
商品のパッケージ全体が配置されるよにしましょう。
写真も大事な情報の一つです。
マスいっぱいに配置できるように文字の置き方など工夫するといいでしょう。
写真も縦長の牛乳パックなどは傾けるとよりいいかもしれません。
⑤値段のフォントは読みやすくインパクトのあるものを
スーパーのチラシで気をつけなければならないことは他にもあります。
それは値段のフォントです。
チラシを見て買い物にくるお客さんになって考えてみましょう。
何を売っているかも気になりますが、一番気になるのは商品の値段ではないですか?
一般的なスーパーのチラシで使われている値段のフォントで、一番使用率が高いものは
モリサワの「くいこみ数字」
でしょう。
かなり文字に太さがあるフォントなので、分かりやすく伝わりやすいです。
スーパーのチラシデザインのコツ まとめ
スーパーのチラシデザインのコツ5を紹介しました。
いかがでしたか?
もう一度まとめると
- 掲載したい商品を書き出してみる
- マスの縦横比(アスペクト比)は3:2
- 全体にメリハリを
- 写真はマスいっぱいに配置
- 値段のフォントは読みやすくインパクトのあるものを
これらのことに気をつけてデザインをしてみましょう。
スーパーのチラシなんて、ただ四角い枠に入れていくだけの作業と思いきや大間違いです。
売りたい商品やパッと見たときの全体のバランスなど、ただのチラシでもとてもよく考えて作られているのです。
私はこれにチラシ作りの会社を辞めてから気づきました…。
遅いですね…。
もし、見やすくて分かりやすいスーパーのチラシを制作したい!
と思っている方は気になるチラシはストックしておき、どこが見やすいのかを研究してみることも大事ですよ。
今回紹介した以外のことでも何かコツが見つかると思います。
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